師範の手腕

2000年9月9日
久しぶりに踊りに行ったら、新しいお弟子さんがいた。
といっても60代だが。

習いに来た理由(いきさつ)を聞いた。

20代の空襲で焼け出されたので、近所に間借りをしていた頃、
そこの大家さんが踊りのお師匠さんで、「人数集め」のために彼女に
無料で踊りを教えてくれた。
その家を出たあとは盆踊りを毎年踊るくらいで
踊りを習いに行くことはなかった。
ただ、踊りの会を見に行ったりする事は好きだった。
うちの師匠の踊りの会も知り合いの関係でよく見に行っていた。

で、ここから。
世間話のような状態でうちの師匠に
「あなたもお習いになればいいのにー」とか
「「かむろ」っていうおどりがあるんだけど、似合うと思うワー」
と言われて。
なにげに、「そうですねー」なんて社交辞令のような挨拶をしたらしいのだが、、

師匠「あら、そう、じゃあ、来週ね。」
彼女(え?)
師匠「着物はゆかたで結構ですのよ、無ければ私のをお貸ししますわ」
彼女「え?あ、ゆかたは持っておりますが」
師匠「あら、それは良かったわ、じゃあ来週水曜日ね」
彼女「え?あ、はあ」

土曜日
彼女:(お稽古、とか言ってらっしゃったけど、取り合えずゆかたを見て貰って、これで良いか聞いてみましょう)
彼女:「先生、こういうゆかたを持っているんですけれども、、、」
師匠:「あら、いいじゃない。十分ですよ。じゃあ、着て下さい、お稽古始めましょう」
彼女:「え?(お稽古は水曜日じゃ)・・・・・・・・・・・・」

そして、稽古は始まった。。。

おそるべし、、、

こうなると全てのお弟子さんの「入ったときの状況」を聞きたくなる。。(^^;

師範という資格には、そういう手腕があるかどうかも、含まれるのかもしれない。。
性格テストとかあったりして(無い無い)

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